勇者に、戦士と僧侶と魔法使い。昔のパーティをもう一度組もうとしているなら、HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』では、仲間が覚える「特技」と新職業「まもの使い」も見ておきたい。

最初に選んだ職業で、仲間の役割が最後まで固定されるわけではない。物語が進むと、主人公以外の仲間は転職でき、覚えた呪文や特技を次の職業でも使える。ただし、レベルは1に戻り、能力値も変わる。最初から転職後までの最適解を決めるより、まず誰に攻撃や回復を任せるか、その先で何を覚えさせたいかを分けて考えられる仕組みだ。

最初の仲間は8職業から。名前だけでなく、覚える行動を見る

冒険の出発点はアリアハンのルイーダの酒場。登録済みの仲間を加えるほか、自分で仲間を登録でき、主人公を含めて最大4人のパーティを組める。

仲間を登録するときに選べるのは、戦士、武闘家、魔法使い、僧侶、商人、遊び人、盗賊、まもの使いの8職業。勇者は主人公だけの職業で、賢者は特定の条件を満たすと転職できる職業として案内されている。登録時の選択肢にすべてが並ぶわけではない。

職業一覧から魔法使いを選ぶHD-2D版ドラクエIIIの公式画面
仲間の登録時に職業を選ぶ英語版公式画面。「まもの使い」も選択肢に並ぶ。 © ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SPIKE CHUNSOFT/SQUARE ENIX — 出典:SQUARE ENIX North America Press Hub

職業によって、成長しやすい能力や装備できるものだけでなく、覚える呪文・特技も異なる。例えば戦士は攻撃に加えて味方を守る役割、僧侶は回復や状態異常の治療、魔法使いは攻撃呪文に加えてスクルトやバイキルトによる支援も担える。メーカーによる職業紹介は、こうした役割をそれぞれ説明している。

誰を入れるか考えるときは、「回復は誰が担当するか」「攻撃以外に何を使えるようにしたいか」を見ておくと、職業名の記憶だけでは分からない選択肢を拾える。ここで挙げた役割は、特定の3人を必須とする編成例ではない。

「まもの使い」は攻撃と回復の特技を持つ。強さの古い情報には注意

新職業のまもの使いは、モンスターが使うような特技を覚える。公式紹介では、敵全体への攻撃だけでなく、回復特技で仲間を助けることもできると説明されている。新しい職業を、単純に物理攻撃役の追加とだけ捉えないほうが選ぶ理由を考えやすい。

味方のHPが回復するHD-2D版ドラクエIIIの公式戦闘画面
回復場面を紹介する英語版公式画面。表示されるHPや回復量は開発中の一例。 © ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SPIKE CHUNSOFT/SQUARE ENIX — 出典:SQUARE ENIX North America Press Hub

一方、発売直後の性能を前提に育成を決めるのは避けたい。2025年5月23日の公式アップデートでは、「まものよび」は保護数が最大に達するまでの威力を下げ、攻撃回数を3〜5回のランダムへ変更。「ビーストモード」の消費MPも30に変更された。同じ更新で、戦士の「渾身斬り」や勇者の特技などにも調整が入っている。

これは、まもの使いを選ばないほうがよいという評価ではない。職業ごとの攻撃・回復・支援を知ることと、特定の技の効率を比べることは別だ。育成ルートを攻略情報で補う場合には、更新後の仕様を扱っているか確かめたい。

転職では、覚えた呪文・特技を残してレベル1から育て直す

物語が進んでダーマに到達すると、レベル20以上の仲間を別の職業へ転職させられる。主人公は対象外だ。現行の公式システム紹介では、転職前の約半分の能力値を引き継ぎ、覚えた呪文や特技も残ると説明されている。

表は横にスクロールできます。

確認するもの 転職したときに起きること
レベル 1から育て直す
能力値 転職前の約半分を引き継ぐのが公式の基本説明
習得済みの呪文・特技 次の職業でも使える
これからの育成 新しい職業でレベルを上げ、使える行動を増やす
転職前後の能力値を比較し武闘家への転職を確認する公式画面
ダーマで転職を確認する公式配布画面。英語中心の開発中UIで、レベル1への再出発と能力値の変化を確認できる。 © ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SPIKE CHUNSOFT/SQUARE ENIX — 出典:SQUARE ENIX North America Press Hub

例えば、僧侶として回復呪文を覚えた仲間が別の職業へ転職しても、習得済みの回復呪文は残る。「回復を使える仲間を育て、その行動を持ったまま別の職業を経験させる」という育て方ができる。まだ覚えていない呪文まで、転職しただけで使えるようになるわけではない。

反面、呪文が残ることと、直前と同じレベル・能力で戦えることは違う。転職先だけでなく、その時点で何を覚えているか、レベル1からの育て直しをどう進めるかも確認したい。レベル20は転職できる一般条件であり、全員を直ちに転職させるべき時期を示す数字ではない。賢者には別の条件もあるため、どの職業にも同じ条件だけで移れるとは考えないようにしたい。

公式ゲーム紹介映像では、2分付近でダーマでの転職を紹介している。画面の選択から転職の演出へ進む様子を確認できる。

公式ゲーム紹介トレーラー。2分付近で転職を紹介する。発売前の映像のため、特技の現在の性能は更新情報を参照。 — 出典:スクウェア・エニックス公式YouTube

最初の役割と、転職前に残したい行動を分けて考える

冒険を始める前は、今のパーティで誰に攻撃・回復・支援を任せるかを見る。ダーマへ着いたら、次になりたい職業だけでなく、すでに覚えた呪文や特技を確かめる。この2段階で考えれば、最初の職業選びを、その仲間の育て方をすべて決め切る場面にしなくてよい。

職業を変えても習得済みの行動は残り、レベルと能力値は変わる。新しいまもの使いも含めて現在の選択肢を見直し、転職時には「何を残して、何を育て直すか」を確認するのが、記憶を頼りに再出発する前の準備になる。

この記事はHD-2D版の公式資料を整理したもので、実プレイによる編成評価ではない。FC版・SFC版などとの個別の数値比較、最適な転職順、能力値計算の例外や習得レベルの網羅は扱っていない。

情報源

情報確認日:2026年10月14日。公式更新ページに掲載された後続更新・FAQも確認。機種ごとの更新番号は異なるため、未更新のソフトの数値性能まで同一とは扱わない。画像は公式プレス配布の開発中画面であり、日本語版の実プレイ画面ではない。